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2017年5月11日 (木)

大切なことはみんなドラマが…

 「大切なことはみんな映画が教えてくれた」との名言は淀川長治が言ったものだと、ずっと思い込んでいたのですが、今、この記事を書くにあたってちょっと調べてみたら、彼は「映画が教えてくれた大切なこと」というタイトルの本を著しただけなんですね。
 で、「大切なことは×××が教えてくれた」という言い回しは、ずっと昔から使われていた表現なのだそうです。

 それはともかく、アラカンの私の世代だと、「大切なことはみんなドラマが教えてくれた」と言い切る人も、少なくないと思います。そんなドラマ好きなので、これまで見てきた数え切れないドラマに順位をつけるとすると、これはたいへん難しい作業になりますが、これからもきっと変わることのない「不動の1位」ならあります。

 それは、木下恵介の「3人家族(1968年)」。小学生ながら、毎週、心から楽しみにしていました。
 このドラマのオープニングだったと思いますが、矢島正明のナレーションの冒頭に、「ゆきずりの人であれ、ほほえむがいい」という一節があって、これがたぶん、ドラマから最初に学んだ「人生で大切なこと」じゃないかと思います。

 主演の竹脇無我と栗原小巻が、絵に描いたような美男美女だったけど、決して現実離れしているわけではなく、この二人でなければこのドラマは成り立たなかっただろうと思います。
 今思うと、それぞれの弟・妹役のあおい輝彦と沢田雅美が2枚目半くらいの設定だったので、バランスがとれていた(?)のかもしれません。

 「大切なこと」として心に残っている言葉をもう一つ挙げると、水谷豊主演の最初の「熱中時代(1978年)」から。
 船越英二演じる天城校長先生が、主演の北野広大が学校を離れるときに言ったと思うんだけど、「辛い悲しい別れがあるから、次の新しい出会いを大切にできる」というセリフ。
 今でも自分に言い聞かせているわけではないけど、憶えているということは、心に刻まれているひと言であるのは確かだと思います。
 もちろん、ドラマとしてもいい内容で、けっこう見ながら泣いていた記憶はあります。ただ、エピソードは、何一つ憶えていないんだけどね。

 言葉として今でもパッと記憶から取り出せるのはそれぐらいですが、でも「名言集」としてではなく、きっと、ドラマから学んだ人生の機微みたいなものが、今の自分を作っているのは間違いないと思います。

 さて、1位は不動としても、2位以下を明確に順位付けていくのは、まず不可能でしょうね。
 なにせ年齢的に記憶がかなり危うくなっているので、内容が思い出せるといったら、やはり比較的最近のものになってしまうからです。

 それを承知で「いいドラマだった」と記憶しているものを挙げると、まずは「白線流し(1996年)」かな。
 放送年をあらためて見ると、もう結婚して子どももいた時でした。それでも、この高校生仲間の世界に浸りきっていたなぁ。誰から言われたか憶えていないけど、けっこう熱くこのドラマを語ったら、「TV局に頼んで仲間に入れてもらえばいいっしょ」なんてからかわれたこともあります。

 それから「泣いてたまるか(1966~68年)」。連続ドラマではないので、他と並べられないかもしれませんが。
 基本的には、「貧乏だけど一生懸命生きていれば、最後は報われる」って、そんな話だったように思います。
 って書いたところで、念のため調べてみたら、けっこう長くやっていたんですね。渥美清に加え、途中から青島幸夫が交互主演していたのは憶えていたけど、終盤、中村賀津雄まで加わっていたのは記憶にありませんでした。
 全話、一話完結だったので(前・後編ぐらいはあったかも)、エピソードは何も憶えていませんが、渥美清主演の回で、佐藤オリエが見合い相手として登場し、子供心に「きれいな人だな」と思ったのは、なぜか今でも記憶に残っています。

 あと、前号でも触れた「空飛ぶ広報室(2013年)」と、NHKでやった「わたしをみつけて(2015年)」。どちらもごく最近のものなので印象深いのかもしれないけど、今の時点での2位と3位に付けられるかもしれません。
 まぁ何年も経って記憶が薄れると、変わるかもしれないけど。

 「わたしをみつけて」は、2ちゃんねるのドラマ板で、続編を勝手に書き始めたことがあります。尤も、何も構想しないで書き始めたので、すぐに息切れしちゃったけど。
 もし機会があれば、書き続けたいなとは思っているんですけどね~。
 ちなみに、既刊の小説などの設定を借りて続編を勝手に作ることは、異論もあれど、著作権侵害にはならないんだそうです。だからコミケの漫画が成り立っているんですね。
 なので、もしかしたら、私もここで続きを書き始めちゃうかもしれません。

 あと、心に残っているのは、「表参道高校合唱部!(2015年)」とか、「コウノドリ(2015年)」とか、やはり記憶に新しいところが多いかな。
 ただ、「表参道高校―」は、世間の評判でも、“神回”と言われたのは第1話、せいぜい第2話で、そこは私も同じ評価です。

 それから、いろんな意味で影響を受けたのは、夏木陽介主演の「青春とはなんだ(1965~66年)」に始まる、いわゆる学園青春ドラマ。たぶん、中村雅俊が主演した「われら青春!(1974年)」までが、そのシリーズだったのではないでしょうか。いや、もしかしたらそのあとにも続いたのかもしれませんが、私の中では、「われら青春!」が、シリーズの区切りとなっています。

 そういえば、小学校の時の卒業アルバムで、将来の夢に「高校の教師」と書いた子(女子)がいて、「この『高校の教師』という書き方は、絶対にこの一連のドラマに影響されているな」と思って聞いてみたら、果たしてその通りでした。その後、夢を果たしたのかどうか、聞いてみたいですね。

 まだまだ、いいドラマとして憶えているのはたくさんありますが、キリがないのでこの辺にしておきます。

 ※下の写真は、「三人家族」の主題歌のレコードジャケット写真。もちろん、自分でも買いましたが、探してみても見つかりませんでした。なので、ネットにあった画像をちょっと拝借しました。とても心に浸みるいい歌ですヨ。
 Youtubeで検索したら聞けるかもしれません。
(2016.08.19)
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