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2017年6月 7日 (水)

やってみたかった「アイドル評論家」

 以前、「人生相談師」という職業に関心を持っていたことを書いたが、実は、もう一つ、やってみたかった職業があった。
 それは、アイドル評論家、もしくはアイドルのスカウトである。

 アイドル評論で仕事として(たぶん)成り立っているであろう人は、私は2、3人しか知らないが、単純に誰が可愛いとか、あるいは歌や芝居がうまいとか、そういうことを言っているだけでは、職業としては通用しない。茶の間でテレビを見ているおじさんおばさんと、何ら変わりはないからである。

 大事なのは、ブレイクした子、あるいはブレイクが予想されながらそれほどパッとしなかった子を、なぜそうなったのかをちゃんと説明できるかどうか、という点である。
 そしてさらに大事なのは、次にブレイクしそうな子、伸びそうな子を予想することだと思う。

 以前、ある数学関係の本を読んだとき、こういう話が載っていた。それは、「株式投資イコール美人コンテスト論」とでもいうべきものである。
 今は「ミスコン」と呼ぶ方が通じるのだろうが、ミスコンの審査員を務めたとして、何の縛りもなければ、単純に、自分の好みの子に一票を投じるだけである。しかし、一位になった子に投票した審査員には賞金が贈られる、となると、話は違ってくる。
 自分の好みよりも、誰が一位になりそうか、という点が判断基準になってくる。つまり、一般受け、大衆受けしそうな子を推すことになるわけである。

 そして、株式投資も、それと同じ心理が働く、というのである。
 特に株の場合は、ミスコンみたいに一回限りの投票ではなく、株の値動きによって、特定の銘柄が「今、伸びつつあるな、もっと伸びるかもしれない」と判断され、さらに投資を集める、という面もある。

 残念ながら株にはとんと縁がないので、「ふーん、そうなんだ」と受け止めるしかないが、あるアイドルが伸びるかどうかという予測は、まさに賞金付きミスコンの票の行方を占うようなもので、自分の好みをただ言っていれば済む話ではない。ちゃんと職業としての厳しさがあるのである。

 ただ、ネットがここまで普及してきて、ちょっと事情が変わってきたのは否めないと思う。評論、批評という部分では、まさに一億総評論家の時代になったからである。
 かつて、「NIPPONアイドル探偵団」という本があった。1988年から2004年までほぼ毎年発刊されていたもので、女性アイドルの順位を勝手に付けるという、ランキング本である。
 いつ頃からか、この本にも権威が付いてきて(?)、ここで上位に入ると、雑誌などの本人のプロフィール欄にも載ったりしたものである。

 私は、1991年版から2003年版まで持っているが、もう最後の方は、惰性でしたね。とうとう力尽きて、買うのをやめたのが最後の発刊となったものなので、今思えば、買っておけばよかったと悔やまれるけど。
 なぜ買うのをやめたのかというと、やはりネットである。順位自体は気になると言えば気になるが、そのアイドルの情報は、もはやネットで簡単に手に入るようになったからだ。
 その情報も、いわゆるプロフィールに限らず、世の中にどういう眼で迎えられているか、なんていうものも、調べ方ひとつですぐに分かってしまう。ひとりのプロの評論家の論評よりも納得性のある批評を、いくらでも読むことができるのだ。

 この本の2003年版のあとがきを見ると、2004年版も必ず発行するという予告があって、まさか次の年で最後になるという予感はまったく感じさせていないのだが、私が抱いていたこの本への“想い”を、きっと多くの読者も感じていたに違いない。
 今はオリコンが、さまざまな「ベストテン」を発表しているが、これはもう順位に特化していて、その分析はマスコミなど第三者が行っているだけである。政治や経済と違ってこういう分野は、もう一人の人間の評論が“権威”として通じる時代ではないのだろう。

 ちなみに私は、これまで何人かの新人アイドルのブレイクを当てたことがあります。
 今、トップ集団にいる有村架純もその一人。デビューした2010年、ドラマ「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」に、ちょい役ながらレギュラーとして出ていたのを見て、この子は絶対に伸びる、売れるとカミさんに話していました。
 今、こんなに活躍している姿を見て、おじさんはすごく嬉しいッス。

 スカウトについては、いずれまた。

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